「選びに行こうよ!!私も隆介に時計あげたいなぁ!」

美亜は、8月の隆介君の誕生日のプレゼントを、もう考えてる。



まぁ、私もかなり前から考えてたっけ。



美亜と、2人でお買い物は初めてで…


ちょっぴり緊張してる私がいて。



だけど、美亜は人込みの中、はぐれないようにって腕を組んでくれる。

美亜は、無邪気で明るくて、天真爛漫で…


本音を言えば、隆介君にはもったいないくらいのいい子。



来週に控えたたっくんの誕生日を

毎日のように カウントダウンしてる私を

いつもいつも笑わせてくれる。



不安な気持ちを消してくれるのは、美亜の隆介話。


とにかく、不思議な隆介君。


その隆介君の話をしてる時の美亜のキラキラした目が大好きだった。



実は、結構サボりながらの教習所は、まだ終わっていなくて…


私が野間さんを避けてるせいでもあるんだけど、気を遣ってみんなも私に合わせてくれてる。



あとは、高速教習だけ。



たまにすれ違う野間さんに、ときめかないと言えば嘘になる。


だけど、心はもう決まってる。


野間さんにはちゃんと断ったし、何とも思っていないと伝えた。



ほんの少し残るこのドキドキのことは、直にしか話していない。