1番に振り向いたのは先生だった。
さっと手を離し、腕を組みながら野間さんに頭を下げた先生。
「俺の女になんか用ですか?」
ちょっとぉ………
ドラマみたい。
かっこよすぎだよ、先生。
しかも、俺の女って…………
明らかに直の彼氏だってバレバレなはずだよ?
手繋いでたんだからぁ。
野間さん、たっくんと会った時とは違う顔。
確実にビビってる。
先生のオーラに…………
「あ………えっと………彼氏って………さっき、来た人じゃないんですか。」
野間さんは、二人きりの時はもっと男らしいのに、今はちっとも男らしくない。
…………さっき来た人って……………
まさか…………
「あ………俺、彼氏の代理。彼氏、あんたに会いに来たの?」
先生、口調がヤクザっぽいよ。
歩き方もイカツイし……
「今日の午前中に……海東って人が来て、ゆかりをどう思ってるんですかって……」
たっくんが…
信じられない。
私に呆れて
もう 嫌いになったりしたわけじゃないんだ………
たっくん………

