私の周りってどうしてこんなに良い子が多いんだろう…
直からの返事は
『やったぁ。例の隆介君の彼女でしょ?会ってみたかったんだぁ!』
私一人、変な気を使って馬鹿みたい。
直も、今一番仲の良い桃子を誘ってみると言ってくれた。
3人より4人の方が楽しそう。
美亜は早速、どこの教習所がいいか調べ始めてる。
この1週間、携帯電話がないせいかもしれないけど、たっくんがよく家に来る。
しかも…突然に。
近くの公園で話したり、散歩したり…
かと言って、今まで見たいに野外エッチをするわけでもなく。
たっくんなりの私への愛情表現なんだって感じる。
もしくは、先生から指導を受けてるか。
今日は月曜日。
やっぱり期待してる私は、鼻歌を歌いながら帰り支度をする。
「あれから一週間だよぉ!!ゆかり。隆介、何考えてんのか、わかんない!」
隆介に言われた言葉…
『俺のこと、風船だと思って!』
それを聞いて、隆介恐るべし…と改めて思った。
心の中でそう思っていても、実際良い感じの女の子にそんな事言う??
美亜はわけわかんない!!と頭を抱えてた。
さやみは、過去に超自己中男と付き合った経験があり、隆介の言葉を分析してた。
…掴んでないと、どこかへ飛んでいってしまうけど、あまり強く掴むと割れてしまう。
そういう意味じゃない? と…さやみは簡単に解読してくれた。