携帯を目覚まし代わりにしている私は、毎朝何度も携帯アラームを止めてはまた寝る。



朝、弱いんだ…私。




また、寝ぼけながらたっくんにメールを送ってしまう。

厄介なことに、まだ解約していないので…送信済みになる。


だから、返事がないことにちょっとイライラしてたりして…



朝食のパンを頬張りながら、やっと現実に気付かされる。


「あ…ケータイないんだ。」



一人で納得して、またパンを頬張った。


お母さんの特製ドレッシングのかかったサラダは私の大好物。



いつか

こんな朝食を、


大好きなたっくんに

作りたい。



私の為に


携帯を捨てたたっくんに


私は


何が できる……?







『ストレス社会との関わり方』


朝からハードな内容の講義で…


眠くなる私の目をパッチリと覚まさせてくれたのは美亜だった。



昼休みに2人で抜け出してランチの約束をしていた為、それまでは隆介の話は聞かないつもりだった。


だけど…


こっそり見せてくれたメールには



『美亜のば~か』



愛情たっぷりのそのメールをニヤニヤしながら美亜はじっと見ていた。



メールしたいなぁ…


まだ一日しか経っていないのに…たっくんからのメールがないと寂しすぎる。


今、何してるのかさえわかんないじゃん。