その夜、無意識にたっくんに電話をかけてる自分がいた。



あぁ、そうか…携帯はないんだ。



そうわかっても、またメールを送りそうになる。


習慣ってすごいんだなって思った。




毎日、何気なくメールしてたけど…体に染み込んでる。



『おはよう』

『今から学校』

『ごちそうさま』

『会いたい』

『バイトお疲れ』

『おやすみ』



こんな感じで、一日に何度もメールをくれていたたっくん。





自分のせいで、そんな日々の嬉しいメールを失うことになった。


だけど、きっと……



何かを得られる。




もっと大きな何かを…