「せんせ～！昼ご飯連れてって！！」


直に渡された携帯で先生に電話をした。



『あぁ？？中田、元気じゃん。今から迎えに行こうか？あいつも誘えば？』


「え～～～！！！無理無理無理。今、そんな状態じゃないの…」


『お前とたっくん、子供だからほっとくとまたドロドロになるんじゃねぇの？誘えばいいのに…気まずい時は、変に間空けるとよけい気まずくなるぞ！』




…………来てくれるかな。




「直ぉ～、先生がたっくんも呼べって…」


「いい考えじゃん。昨日、たっくんも眠れなかったと思うよ。」



昨日は、直がそのままお泊りしてくれた。

３時頃までお互いの恋の話で盛り上がった。

直と話している間に、自分が携帯を見てしまったことも、たっくんを信じられずにいたことも…なんとなくどうでもいいように思えてきた。


久しぶりに、彼氏のどこが好きか…を言い合っているうちに


『私はたっくんが好き』



そのことだけで良いんだって思えてきて、直のおかげでよく眠れた。


今は、日曜の午前11時半。


たっくんは何をしてるんだろう…



「直が電話して！！」


「任せて！！」