中身の濃い日々だったような気がする。
俺自身、バイトも休み学校も休み、やけになっていたけど…
ちゃんと俺は成長できた…?
すごく不思議な出逢いがいっぱいだった。
どの出逢いも無駄じゃない。
俺にとって、忘れられない出逢いであり、忘れられない人達。
公園を見つめながら思い出す。
俺、ばかだったなぁ…って。
会ったばかりの子にキスしちゃって…胸まで触って…
情けねぇ…
どうか千恵理が傷ついていませんように…
奈津姫も…俺に出会ったこと後悔してないといいけど…
この数週間、俺の人生で最大にイケてない時期だったとは思うが、
この経験が俺を強くするような気がする。
少し細い路地裏を、ゆっくりと歩きながらタバコの煙を夜空に吐いた。
酒に酔った5、6人の若者が俺の進路を邪魔する。
俺は体を横にして、その道を通った。
フラフラと歩くその連中を見て、昔の自分見てるようで情けなかった。
突然その男達が走り出した。
そして、俺の耳に
入ってきたのは…
…………キャーーー!!!
女の叫び声…?
「たぁっくーーーーん!!助けてぇーーーーー!」