目が覚めてすぐは、寝ぼけていて…
別れたことを忘れてるんだ。
目が覚めると携帯をチェックしてしまう。
「おはよう」メールを打ってしまいそうになる。
生活に入り込んでたんだと気付く。
朝起きたら必ずメールして、その日の予定を教えてた。
月曜以外の、バイトのある日は、終わったら迎えに来てくれてた。
会った日でも、寝る前に電話してたね。
眠そうな声が好きだった。
甘えた声がかわいくてなかなか電話が切れなかった。
たっくん……
私は、逃げちゃったのかな。
辛い恋が怖くて、自分から逃げてしまったのかな…
もし、私がまだこの恋を続けるって言ってたら、たっくんはまたやり直せていたのかな…
今になって思えば、私はすごく大事にされてたんだよね。
その時は気付かないけど…
恵さんのことも、私が思ってるよりずっとたいしたことない問題だったのかな。
キスした…って言っても、どんなキスか、どんな経緯でキスしたのか、聞いてないもんね。
別れちゃうと…たっくんのいいとこしか思い出せないよ…
いつまでこんな気持ちが続くのかな。
こんなに辛いなら、もう誰も好きになりたくない。