タバコの煙をじっと見てた。


たっくんのタバコを吸う姿は、

誰よりもかっこいい。


「たっくん…」


呼ぶと必ず私を見て微笑む。


「ん?」


この顔も好き。



この時間が大好き。



時間がゆっくりと流れる。


さっきまでとはまるで別の部屋…


しーんと静まり返る部屋に

たっくんのタバコの煙を吐く「ふ~」って音…



このまま何もなかったことにして

たっくんの彼女…続ける?


誰かが囁く。



きっとたっくんは、私をまだ愛してる。

優しいから、恵さんをほっておけないだけ…



だから、許す?


今は恵さんの所にいていいよ…って。

またそのうち私の元へ帰ってきて…って。




そう言えば、単純なたっくんはきっと笑顔で私を抱きしめるんだ。