壁にこぶしを押し付けながら、激しいキス…

左手がゆかりの服の中へ伸びる。


俺とゆかりは

風呂にも入ることも

靴を脱ぐことも忘れて、求め合う。


俺はそのままゆかりを抱っこしてベッドへ運んだ。



俺とゆかりは

言葉を交わすことなく…

ただ欲望に身を任せた。



ゆかりが

俺の好きな下着を付けてくれていた事に

俺は安心してた。




公園や学校でのエッチとは違い、声も我慢せずに出せる。


俺は、興奮した声で何度も好きだよ…って囁きながら、愛撫を続けた。


静かに聞こえるラジオの音…


ミシミシとなるクイーンのベッド…


横を見ると全身が見える大きな鏡…


ゆかりが伸ばした手が偶然、照明を赤く変えた。



少し照れたように笑い合った俺とゆかりは

赤いライトの中、愛を確かめ合った。


………はず…


愛を確かめ合ってるはずなのに、


ゆかりは涙を流してた。


感じている顔を見ようとした俺の目に映ったのは…悲しそうな涙…



俺は、涙を止めたくて…愛してると叫びながら、ゆかりの感じるポイントを攻める。



だけど…涙は止まるどころか

どんどん溢れ、その目は悲しそうに俺を見つめてた。