「・・・・・・ 先輩、冗談通じませんから」 「へ?」 あたしはあんなに驚いていたのに 海くんは表情一つ変えないで 包帯男のことを眼見している 「なんだよぉ・・・ ばれちまったか・・・」 「包帯男の正体は吉川先輩だよ?」 「はぁ?」 本当の幽霊だと思っていたあたしは なんだか拍子抜け 「やっぱ、バレるよね?」 ちょっとはにかんだ笑顔 を見せる先輩