うっとぉしい吉良を振りきったオレ達は屋上にいた


「悠ちゃん…どー?…」

美優が心配そうにオレの顔を見る


「ん?んまい//
ありがとな…美優」


「エヘヘ//よかったわァ…
ほんま自信なかったんよ…」

美優は頬を赤らめてオレの持っている弁当を見る


「ちゃんとウマイよ♪
明日もよろしく」

「うん!!」

本当は…



お世辞にも美味しいとは言えない美優の弁当…

でも美優を傷付けたくなくて,オレは美優にとびきりの笑顔を見せる



そんなオレに美優はめいっぱい嬉しそうな顔をした


頬に深いえくぼができる



可愛くて……
たまらなく愛おしい


おれは美優の頬にそっと手を伸ばした


美優はちょっと照れたような表情になって静かに目をつむる




オレの唇がだんだんと美優の唇に近付いた…