そしてオレは美優と別れた


これでよかった


そう思うのに…


それなのに…



オレの目からはとめどなく涙が溢れる



(ごめんな…美優)




―――――――――

それから何日かたったある日



オレはもうずっと美優と話していない



美優の笑顔すら見ていない


「はぁ…」

「ハイ…今ので新記録
54回目のため息や」

そう言ったのは亮だった


オレは亮を睨む

「なんやねん?」

「イヤミなら他のやつにしてくれへん?
うざいから」

オレは亮に冷たく言い放った


「イヤミやないで?」

「せやったらなんやねん?」

亮は真剣な顔をする

「しいていうなら…」



「??」




「暇潰しやな♪」


そう言うと亮は笑い始める


「……最低やわ」


オレはいつまでも亮を睨んでいた