でもきみはもちろん気づいていない。 ・・・それでいいんだよ。 「消しゴム貸して」 はい、と渡す。 その瞬間少し手が触れた。 驚いて、思わず払う。 きみは驚いた表情になった。 「ご、ごめんね」 「ううん、大丈夫」 そしてきみは黒板に目を移す。 ・・・はあ。