Y大学に行く。 そんな噂を聞いて、ほっとしている自分がいた。 情けない。 だってきみ、彼女しか行かないN大学に行こうとしたんじゃないの。 なぜそんなあいまいな態度をとるの。 つまりきみは本当に彼女のことが好きなんでしょ。 いけるY大学を捨ててまで、遠いN大学に行こうとしたきみ。 そーゆーことなんでしょう? 彼女―百合ちゃんのことが好きなんでしょ。 知っていたよ。 そんな昔のこと。