「じゃあ、比呂くんはどこの大学?」 彼女は本を読んでいる彼に聞いてみた。 「あ~、まだ決まっていないよ」 少し照れたように言う。 「でも比呂くんの頭なら、Y大学にいけるでしょ~」 「さすがに・・・。それは」 少し困る顔に百合は笑う。 「ちょ、ちょっと。白鳥さん」 つられてきみも笑う。 ・・・私は話の輪に入れなかった。