眉のシワがさらに深くなったことに気付いた担任は

「そんなにおっかない顔しないでくれ・・」

と苦笑いをしながら、テーブルにいくつかの封書を置いた

「これなんだが・・・」

担任の言葉を待つココは、封書をチラッと見ただけで触ろうともしないし、喋ろうともしない

「今考えているところより、こっちの方が東野に合っていると思うんだ もしよかったら目を通してみてほしい 」

「・・・・・」

「話はそれだけだ もう行っていいぞ」

担任の目をジッと見つめ話を聞いていたココは、置かれた封書を手に取り、一礼して指導室を後にした

締まったドアの音を聞き、担任はふぅ・・と息をはき

「あの迫力には、2年経っても慣れんもんだ・・・」

とつぶやき、吸殻で一杯になった携帯灰皿を片手に窓際で一服するのだった