「考え込んでるみたいだし?」

「何かあったかって言われれば、何もないかな」

とフッと笑うココ

「・・・・・」

ココの言葉に黙るジョー

双子の前では、さっきまで喧嘩していたマキとケーゴの姉弟が、仲良く一つの雑誌を見ながら“あーでもない こうでもない”と言い合っていた

なんだかんだで仲がいい

お互いの両親が、仕事で忙しく家を空けることの多かった幼少期、姉弟で過ごすことが多かったのは、自分たちもケーゴ達も一緒だった

「姉弟って・・いいよな・・」

とケーゴとマキを見ながらジョーからポロッとでた言葉

「何? 急にどうした?」

「いや・・ なんとなく? だって、さっきまで言い合ってたのに、いつのまにかいつもどおりでさ・・」

「そうだね・・ 姉弟って世の中で一番近い存在だと思わない?」

「なんで?」

「だって、両親とは半分ずつしか繋がってないでしょ? でも、姉弟とは全部一緒なんだよ? 半分がママで半分がパパ」

「・・・・・」

「“ごめんね”って大事な言葉だけど、それを口に出さなくても通じるのが姉弟だと思わない?」

「なんか、深いな・・・」

ココの言葉にフッと笑みを漏らすジョー

しばらくして

「お待たせしました~」

スタッフの声がかかり、撮影が再会されたのだった