少し長い廊下を歩くと広いリビング

大きなソファーセットと大画面テレビ

続きになっている部屋から聞こえてくるのは

「ケーゴ? 誰だった? こんな朝っぱらくる非常識な人間は・・ つーかここのセキュリティ甘くなったんじゃねぇの?」

とパンツ一丁でやってきたジョー

「おはよう・・ 丈成君・・ 朝っぱらきた非常識な人間はあなたのお姉さまよ」

と笑顔を見せたココに、引きつるジョー

そして、その後ろで苦笑いのケーゴに視線を移すジョー

「せっかく朝食持ってきたのに・・・」

と大きめのバックから出したポット

その中に入っているコーヒーの香りが部屋中に充満する

五つ星ホテルのコーヒーだって、おいしいが、やっぱりバリスタがいれる本物には勝てない

香りにつられる二人に

「ちょっと・・ 先に何か着てよ・・」

といつまでもパンツ一枚しか纏っていない二人に呆れ気味のココ

そこでようやく、自分の格好を思い出したケーゴは

「やべ・・」

と部屋に入っていくが、ジョーは

「別に今更・・」

とココの隣にそのまま座ろうとするのだった