ラスベガス旅行の時、噴水ショーを見ながら夕食を食べたときの写真だった

隠し撮りされていたのだ

自分は一般人なのに顔を隠されもせず、笑顔で写っている

「つーか序の口だからね?次のページ見て?」

とジョー

思わずジョーを見るココだったが、じっと見てくるジョーに負け、再び紙面に視線を落とし1枚ページをめくると

"御曹司を虜にしたお姫様"

その見出しが目に入った時点で、思わず隣のケーゴに助けを求めるように視線を送るが、当の本人はココの方を見ておらず、俯いているだけ

恐る恐る見た紙面には

前頁のブライアン同様の大きさで自分の写真が載っていて、モデルと紹介されていた

もちろん、父親である潤也はハリウッドで活躍している俳優なので、その娘であることも書かれてあった

「って・・モデルって・・・」

「そんなの北斗さんの写真集に出ただろ? それにマキと4人でお袋んとこのイメージキャラしてるし・・」

というジョーの言葉に、思わずため息をつくココ

「"DAYS"ってこっちの雑誌だよね? それの日本版ってことだよね? 内容は一緒なの?こっちでも同じように載ってるの?」

ココの言葉に

「ホラッ!」

無造作に投げられた同じ表紙の"DAYS"

本家、アメリカ版だ

中に載っている広告が数箇所違うだけで、内容は同じだった

「コレ、ココの彼氏って本当なのか?」

それまで俯いていたケーゴが搾り出すようにつぶやいた