手を差し出されたから、その手を借りて立った。 それと同時にその人と目があった。 可愛い…いや、カッコイイ? どっちにしろ、すっごく整った顔立ち。 あ、同じ学校の制服じゃん。 1年生? 「本当にすいませんでした…。」 『いや、別にいいよ。』 …あたしも謝るべき? ……謝りたくないし、いいよね。 「……。」 何かガン見されてる気が…。 『…何?』 あたしがそう言うと、ハッとしていきなり慌てはじめた。 「ご、ごめんなさい!」 これって、見すぎてごめんなさい。ってことだよ、ね? 『別に…。』