桜の咲く頃



「いつみてもでかいな。ここの家は。」


「うん。私たちは場違いな感じ。」


中に入る。




「四葉ぁ〜お誕生日おめでとう。」


「ハナ!来てくれて嬉しいは。」



「お招き下さいまして光栄です。」

朔は四葉のパパの会社のイメージモデルをしてるの。

「そろそろ保志も来るはずだよ。」



そう言えば誰か紹介したいって言ってたな。気が乗らない。



「顔と家柄は良いよ。」



「エスパー?」


「ハナは顔に出るタイプだからね。」


「四葉は私にどうしろと?」



「ただ、チョットでいいから前に進んで貰いたいだけよ。」


「……。」



以前付き合ってた人が暴力を振るう奴で束縛も酷く、挙げ句の果てに監禁紛いまで。

異変に気付いてくれたのが朔と四葉だった。


食事もまともに取って無かった私は痩せ細り見るも無惨な姿だった。


直ぐ病院に駆け込んだ。


回復まで入院した。

親は診断書を書いて貰い相手を訴えた。


それから高校に上がり告白をされたりするが全部断わって来た。