「たっだいま〜♪」

パパも帰ってきた。


「パパ、ちょっと良いかしら?」


「ママが真剣な顔してるぞ?朔、障子でも切ったか?」


「どんだけガキなんだよ。俺じゃなくてハナだよ」


「和君も聞いてくれる?」

テーブルに腰かけた。




「何悪さしたんだハナは?」


「ハナ?」

朔が背中を押すように私を呼ぶ。


「パパもママも和君もチャント最後まで聞いて欲しい。聞いてから意見を言って欲しいの。私の我が儘聞いて下さい。」


皆の顔がマジになった。






それからパパは途中で言いたそうな顔をしたけど和君が止めてくれた。








「総司君は?」
話を聞いた後、ママが一番に聞いてきた。


「絶対に言わない。総君は優しいから、私に別れなんて言えないと思う。会社を継ぐって言ってた総君は楽しそうだったから。そんな総君が好きだから。解って下さい。」


「腹の子は?」



「ハナが産むって言ったら俺、賛成する」

和君が言った。


「和寿!!」


「ハナはもう決めてるんだろ?」


首を縦に振る