大通りに出る。


「この大通りを渡ったらすぐだから」


「ういさー」


夕方近いこの時間帯、

大通りにはそれなりに交通量がある。


なので無理に渡ることはせず、

数メートルほど先にある信号を使うことにした。

なんとなく死神の方を見ると、

彼は相変わらずへらへらと笑っている。