「飾り付けも終わりました。鈴様ここは冷えますのでお部屋へお入り下さい。」

片付けを始める由香ちゃんを残して

犬居さんに促されるまま自室へ入った


暖炉では薪が小さな炎をともして

温かな熱を感じる


「鈴様、クリスマスイブはいかがなさいますか?」


「え?
特に予定はないですけど。」

突然の質問に少し戸惑っちゃう

「先日、田中が鈴様と一緒にクリスマスケーキを作ってパーティーをしたいと言っておりまして…。

鈴様はいかがなさいますか?」



由香ちゃんとケーキ作って、みんなでクリスマスパーティー!!?


「やる!
やりたい!!やらせてください!」



嬉しくて
思わず立ち上がって挙手しながら答えてしまう


クスクス

犬居さんが笑ってるのに気付いたけど


もう、それどころじゃない!


クリスマスだぁ!


ケーキだぁ!


私の頭の中は鈴の音が鳴り響いていた