−タチの悪い、集団が。 ―自分の守りたいものくらい。 一つため息をつき、俺は小さく首を振った。 「…俺は、何もできない」 しては、いけない。 逢沢は、驚いたように目を見開くと、盛大なため息を吐いた。 「―ッ何言ってんですか!何があったか知りませんけど、」 逢沢が、そう何かを言いかけた時だった。 耳を劈くような女の叫び声が、窓の外の中庭から聞こえてきた。 心臓がどくんと脈打ち、肩がびくりと反応する。 「――ッくそ!!」 …考えるよりも、体が動く方が先だった。