…本当にどうしようもない。
布団に入り、眠ろうと目を閉じても、すぐに安藤の顔が浮かんできてそのたびに目を開けてしまう。
安藤が部屋から出て行って、どれぐらい経ったのだろう。
凄く短い気もするし、長い気もする。
安藤のことばかり考えている自分に無性にイラついた。
…あんな話を、きいたからだ。
深くため息をつき上半身を起こし、乱暴に自分の頭を掻いた。
その時
部屋の襖が勢い良く開け放たれ、パチンという軽い音とともに部屋の電気がつき、視界に一気に光が広がった。
「……あれ?お客さん?」
光に慣れるまで目を瞬かせ、視線を声のほうに向けると。
そこには、すらりとした長身の、制服姿の男が立っていた。

