固まる俺に、
低くて丸いテーブルの横に座椅子を二つ置いた安藤が、困ったように眉をハチの字に下げてその席を勧める。

「……すまない。やっぱりこれは邪魔だよな…今、全部外に出す」

そう言ってサンドバックに手をのばした安藤を、俺は慌てて止めた。

「いや違う!大丈夫だ!少しボケてただけだ!」

その言葉に振り返った安藤は、安心したように穏やかな顔になって微笑んだ。

「……そうか」


そして、いつものようにノートと教科書を出してきて、丸いテーブルの上に並べる。
俺はそれを確認して座椅子に座りなおし、目の前の相手に笑いかけ言った。



「―それじゃ、早速始めるか」