柱と同じく飴色の螺旋階段を上り廊下に入ると、奥にドアノブに小さなクマの人形がかけられた扉が見え、
安藤は「あれが私の部屋だ」とそこを指して俺の少し前を歩いていった。
「…汚くて狭いが…」
そう言って申し訳なさそうに眉を下げ、部屋の中へと案内される。
俺は、そこでもまた驚き、固まるハメになった。
…今まで。
女子との経験がなかったわけではないし、「女子の部屋」がだいたいどういうものなのかなんて、わかっているつもりだった。
でも、その俺の「イメージ」もまたここで壊される。
まず目についたのは、部屋の中で一番存在感のある赤いサンドバッグ。
壁には木刀がかけられており、机の上にはダンベルが四個置いてある。
その他、ハンドグリップ、プッシュアップバー、フラットベンチ、トレーニングマシーン…。
一瞬、思考が止まった。

