瑠海はうん、うん、と言いながら聞いてくれた。 「なるほどね。美愛はさまだやりたいこととかないんでしょ?」 「うん。特には・・・」 「じゃあさ、進学率のいい学校なんてどぉ?」 本棚から分厚い本をパラパラとめくりながら瑠海が言った。 「進学率のいい学校?」 「うん。ちょっとまってね。」 「あ-!これ!」 瑠海があるペ-ジをさした。 瑠海がさして学校はつばさ高校だった。 「ここって瑠海の志望校だよね?」 「うん。でもね・・・」 瑠海は笑ってあたしを見た。