はっきし言って、後ろに人が居るなんて、全く計算外。 更に、今のアタシの最大の敵(…勝手に)である、張本人がそこに居るなんて… 不覚…。 見覚えのある茶髪にメッシュ。 スラリとした手足と、程よく付いた筋肉と。 甘いマスクははっきり言って反則… …って!!? アタシ今何考えた!? 一瞬でもそんな考えをした頭をぶっ飛ばしたくて、ぶんぶんと頭を激しく振った。 「ぷっ…」 ぶんっと、振ったまま、アタシは頭を止めて、ゆっくりと正面に頭を戻した。