心 ―ハジマリノウタ―




部屋はシンプルで

必要なもの以外何も置いていなかった。


窓際にガラスのテーブルと

やわらかそうな椅子が4つ。


左の壁には2段ベッドが置いてあった。


右には、ステレオが置いてあり、

少しはなれたところに本棚があって、

ガラス戸の奥に本が

びっしりつまっているのが見えた。


リヴィアは私を

じっと見つめながら口を開いた。




「あたしはリヴィア。

聞いての通り、

アンタの世話役を頼まれた。

それで、アンタ名前は?」




「ユア、です。

よろしくお願いします」




私の名前は、数字からユアへと変わった。


でも、私は何一つ変わらない。




「アンタ、荷物はないの?」




荷物?


意味が理解できない。


一向に答えない私にイライラしたのか、

リヴィアは金髪を掻き揚げて言った。




「そのドレス以外に服は

無いのかって聞いてるんだよ」