心 ―ハジマリノウタ―




人々が去った後、

残ったのは、私と主、ガントレットの少年、

ロック、ジグ、そして女の人だった。


昨日、クリスタルの部屋にもいた女の人だ。


長い豊かな金髪は腰ぐらいまであり、

その白い顔を縁取っていた。


目は深い緑で、右目は意思の強さを物語っている。


左目には黒い眼帯をしていた。


まるで、誤って宝石についてしまった

傷のように。


鼻はすっと通っていて、

眉はつりあがっている。


その美しい容姿は見る者を圧倒させた。




「あたしに、何の用?

ロック」




キッとロックを睨むように言った彼女に


ロックはにっこり笑うと言った。




「リヴィア、この子の世話を頼めないかな。

ここのことを色々教えて

やってほしいんだけど…」




「嫌だね。

他のヤツに頼んで」



即答だった。


間髪いれずに答える彼女に

苦笑する主と少年。