心 ―ハジマリノウタ―




しばらくすると、部屋の中は、

今までの静寂が嘘のように

人で溢れた。


ロックはその様子をぐるっと見渡すと、

口を開いた。




「皆、集まったようだね。

おはよう!

今日は皆にいい知らせだよ」




そう声を張り上げると、

私に手を差し伸べた。


立ち上がったロックは、

私に微笑みながら、グッと手を引いた。




「新たな仲間が加わった!

この子は、昨日クリスタルに触れ、

クリスタルは、この子を受け入れた。

そして彼女も、それを受け入れた。

今日から彼女は仲間だ」



どこからか、拍手が起こった。


それは瞬く間に広がり、

部屋がその音で溢れた。


私はその様子を、ただ眺めていた。


喜びも、何も沸かない代わりに、

不安も何も感じない。


表情のない私に、

拍手はだんだんとおさまった。




「今日はこれで、解散!

リヴィア以外は、戻っていいよ」