心 ―ハジマリノウタ―






「力を紹介しようか。

例えば、ジグの力は、探すこと。

ドレイの居場所を探しだすことが出来る。


君の隣に座っている彼の力はガントレット。

手に、はめている鎖の手袋が源で、

力を倍増させてくれるんだ」




ガントレットをはめた少年は

手をひらひら振った。


ロックは少年に微笑んでから

私に向き直った。




「僕らは一人ひとり、

クリスタルに授かった力で
ドレイと戦っている。

君にも、その力がある。

どうか、僕らと共に戦ってくれないか?

僕らには、君の力が必要なんだ」




真剣な瞳が、私を見つめる。


私は奴隷でしかありえない。


人々がドレイに侵食されて、

この世から姿を消しても、

私は何も感じることは許されない。


私には心が無いから。


私は心亡き者だから。


そして、それ故に私は、奴隷だから。


だから、力の及ぶ限り、主様のために。




「御心のままに」