心 ―ハジマリノウタ―





「そうか。ご苦労だったな。

もう寝ても良いぞ、2人とも」




主も少年も、揃って私を連れて

老人の前のソファに腰を下ろした。


老人は眉をひそめて、

何かを言おうとした。


が、それはロックという男に阻まれた。




「まぁまぁ、いいじゃないか。

それじゃあ、話を始めようか」




老人と主、そして少年は頷いた。


私は、その間でただ無表情に男を見つめた。




「まず、最初に、すまなかった。

僕もあんなに強い反応が

起こるとは思わなかったんだ。

本当に申し訳ない」




ロックと言う男は私に頭を下げた。


何故、私に謝るのだろう?


私は今まで誰かに、

頭を下げられたことなどないというのに。


私は、ただ男を見つめていた。


頭を上げると、男は再び話を始めた。