心 ―ハジマリノウタ―





『貴方に名を授けましょう…。

貴方の名は、ユア…』




私の名は、ユア。


奴隷としての私の名ではなく、

私という人格についた名。


心の無い私にそんな資格があるのだろうか?


そんな疑問を残し声は私の意識から

去っていった。


そして、暗闇から視界が広がる。




「ん……」




飛び込んでくるくすんだピンク色の天井。


私は上半身を起こし、

首に触れてみた。