心 ―ハジマリノウタ―





「ハートを持つ者、か…

ここに何をしに来た?」




やはり、冷たい声でクリスタルは言う。


フェイクはしっかりと彼女を見つめ返した。




「家族を、救うために」




クリスタルは、首を傾げる。


そして、フェイクの頬を優しくなでる。




「お前は、もう人間と同じ心を持っている。

その心は、もうお前のモノ。

ならば、私がお前の望む姿にしてあげよう」





白い光が、部屋を照らす。


フェイクは目を見開くと、膝をついた。


新たな仲間に支えられて、立ち上がる頃には、

彼の身体は、人間と同じモノになっていた。




「これで、お前は

お前の新たな仲間と同じモノ。

家族を連れてきなさい。

私が、救う手助けをしてやろう」



「ありがとう、ございます…」




フェイクは頭を垂れて、涙を流した。


その涙は澄んで、

暖かかった。