心 ―ハジマリノウタ―



一度彼らの優しさを知ってしまった

私は彼らを敵だなんて、思えない。


たとえ、彼らの心が

誰かから奪ったものだとしても。


敵は、ドレイだ。


造られたドレイに罪はない。


けれど、有害なことに変わりは無い。


私は、大切な者を守るために、

戦う。


守るために。


そして、救うために。


その日、私とフェイクはダイガの元を訪ね、

事情を説明した。


ダイガは、理解し秘密は守る、と

約束してくれた。


そして、それからクリスタルの部屋へと

向かった。


私が見守る中、フェイクの手が、

暖かいクリスタルに触れた。


あの時と同じ部屋だった。


青い光と、白いタイル。


そして、神々しいまでの大きな原石。


3つのアジトは、ここで繋がって

1つになるのだ。


フェイクはクリスタルに触れても、

浄化されなかった。


ゆっくりと、白い少女が姿を現した。


白い髪、白い瞳、白い肌、白い服、

何もかも白く、清いあの時の少女だった。


フェイクは眩しそうに目を細め、

彼女を見上げた。


白い少女は、冷たい目で彼を見つめる。


手がそっと、彼の頬に触れた。