心 ―ハジマリノウタ―




酷い選択だと分かっていた。


私は、フェイクに

私か、家族を選べと迫っているのだ。


私は、戦いたくない。


私に優しくしてくれた、ハートを持つ者…。


彼らは人の心を持っている。


彼は驚いて私をじっと見つめている。




「私は館に居た時、

彼らの暖かさを知りました。

そして、何より貴方の暖かさを。

だから、もう戦うことは出来ません。

けれど、ドレイは別です。

彼らは何の見境も無く、人を貶める。

私は、ジグやハートを持つ者を

倒したいのではなくて、

止めたいのです。

だから…」




手を貸してほしい。


一緒に戦ってほしい。


私と一緒に居てほしい。


フェイクは俯いた。


分かっている。


彼はきっと選べない。




「フェイク、あたしもユアに賛成だよ」