心 ―ハジマリノウタ―





「リヴィア、少し落ち着いて!

ダイガさんも、誤解しないで下さい。

僕も皆も、ユアを信じて待ちたいんです。

それまで、ここに置いてくれませんか?」




落ち着いた声が聞こえる。


この声は、リオンだろう。


館につれてこられたし、

ローラやワーズから、何度も聞いている。


ダイガは頷いたらしく、

興奮した声はもう聞こえてこない。


しばらくすると、会話は終わったようで

奴らが出てきた。


あんな風な別れ方をしたのに、

何故か彼らの表情は明るかった。


そうか、本当にユアを信じているからか…。


敵わないな、本当に。


互いに思いあって、これが繋がりか。


一目で分かる、ユアがどうして奴らを大切に思うのか。


ああ、でも願わくば…

俺もその中に入っていたい。


君の、大切な人の中。


何の障害もなく、ユアと一緒に居られる。


例え今は、居られなくても、

これからは。


羨ましかった。


決心した心が、鈍るほどに。


でも、ぐずぐずしてはいられない。


今この瞬間も、ユアは苦しんでいるのだから。