「どうしても、信じられない?

わかるよ、俺もそうやって君を傷つけた。

だから、わかって。

俺は、あの時の君と同じ気持ちだってことを。

それだけは、忘れないで」




フェイクは冷たい手を離した。


私と彼の距離が開いていく。


何故、信じられないのだろう。


自ら選んだ道だった。


それなのに?


リヴィアや皆を、待たせてまで、

選んだ道なのに…。


どうして?

どうして?


分からない…。


そうやって、

また私の心に闇が広がっていくのだ。