心 ―ハジマリノウタ―




不意にカトレアが、私を抱き寄せて言った。




「それなら、問題ないじゃない。

私たちがいれば、大丈夫よ。

私はユアを愛してる。フェイクも同じ。

ローラやワーズだって、ユアを好いてる。

ほらね、貴方は沢山の

プラスの思いに囲まれてるでしょう。

だから、安心していいのよ」




カトレアが優しく私の髪をなでる。


わからない。


ただ、蝕むことは止められても、

取り除くことはできないのだ。


もう、待つといってくれた彼らの元へ、

戻ることは、できないのだろうか。


いや、むしろ許されないだろう。


それなら、私は…。


先ほどまで晴れていた心が、

嘘のように、暗くなっていくのを、

私は感じていた。