心 ―ハジマリノウタ―





「ジグさん…

いえ、ジグ」




私は父親であり、リーダーである

彼に呼びかけた。


驚いたように、顔を上げ、

私を眩しそうに見るジグ。




「聞きたいことが、あります」



「何だね?」




覚悟は出来ている、

と言う風に、頷いて問い返すジグ。


何時の間にか、カトレアもフェイクも、

静かに私たちを見守っていた。




「南西アジトに、彼らが…

皆が居ることを知っていたのですか?

だから、任務前に、あんな事を?」




私の質問に、ジグは頷いた。


その淡い瞳に、何の翳りもなく、

ウソもなかった。




「そうだ、知っていた。だからこそ、

お前を任務につけた、といっても過言ではない。

しかし、お前はこちらを選択したのか」



「はい。皆も分かってくれると思います」




私は頭を下げた。


本当に感謝している。


ジグのおかげで、

私は再び心を取り戻したようなものだ。


しかし、聞きたいことは

それだけではなかった。