心 ―ハジマリノウタ―





「ユア、本当にいいの?」




私は頷いた。


リヴィアは私を待つ、といってくれた。


その言葉だけで、十分だった。




「フェイク、私は貴方と共に帰ることを

選びました。

これで、私たちの間には、

繋がりがありますか?」




私は、道の途中で立ち止まった。


ここは夜の世界。


静寂に包まれ、もう何年も、そしてこれからも

太陽は昇らないのだろう。


浮かぶのは赤い月だけ。


側を流れる川が、赤い飛沫を上げた。


そして、フェイクは頷いた。




「ああ、やっと、分かった気がするよ。

ありがとう」




フェイクは、そう言って、

私を優しく抱きしめた。


温もりを感じるはずのない、腕の中で、

私は確かに、その暖かさを感じた。


しかし、そのときだった。




『あったかぁい。

これ、知ってる。

ここ、知ってる…!』