心 ―ハジマリノウタ―




「ユア」




静かに声が響いた。


懐かしい、厳しくて暖かい声だった。


その声は何時だって、凛として、

私を救ってくれたのだ。




「アンタはあたしの弟子なんだろ!」



リヴィアが私に向かって、そう言った。


私は頷いた。


私は、リヴィアの弟子だった。


いや、今でも許されるのなら、

彼女の弟子でいたい…。


白い頬を涙に伝わらせて、

リヴィアは、ニッと笑った。




「だったら、何時か必ず帰っておいで!

あたしは、それまでずっと待ってるから。

安心して、行きな!

ソイツだって、もうアンタにとって、

大切な奴なんだろ?」



待ってる。


その言葉は、私の心に響いた。


リヴィアは私を待っていてくれる。


それなら、私は、必ず彼女の元へ返ろう。


だから、今は…。


私は消えかかっている金の輪の暗闇に

飛び込んだ。




「フェイク!」