心 ―ハジマリノウタ―




私は浮いていた。


カトレアもフェイクも離れたところで、

眼下のドレイ達を操りながら浮いている。


まるで、不思議な磁場があるようだ。


奴隷達は私達の下で、

人を襲った。


人々は、その血に毒され、

死んでいくか、次々にその身体を変化させた。


私に、歌は歌えなかった。


もう、彼らのために歌を捧げることは

許されなかったし、

そんな資格はなかった。


私は、血の海のような村から

目をそらし続けた。


時々、カトレアとフェイクの視線を感じた。


カトレアは私を心配して、

私の側へと寄ってきてくれた。


フェイクは遠巻きにただ

私たちを眺めているだけだった。