心 ―ハジマリノウタ―




ようやく涙が引いた後に、

ロックはパッとあたしを放した。


急に恥ずかしくなったのか、

顔が真っ赤に染まっていた。



しどろもどろに弁解を始めるロック。


それがおかしくて、

恥ずかしさも孤独も心から消えた。





「ごごごごめん!

わざとじゃないんだ。

身体が勝手に動いたっていうか、その」



「全く、今更何言ってんだい?

男らしくないねぇ」




声を上げて笑うと、

ロックはあたしを軽く睨んで、

膨れっ面になる。


ロックはまるで子どものようだった。


子どものように、真っ直ぐで、

嘘がない。


だから、皆彼に着いて行くのだ。


彼の人望の厚さはジグでさえ敵わないだろう。





「リヴィア」




ふと真剣な顔に戻ったロック。


そして、にっこり微笑んだ。




「話してくれて

ありがとう」




そして、あたしもきっと、

ずっとロックには敵わないだろう。




◆◇◆