心 ―ハジマリノウタ―




あたしは本当は臆病者だ。


ユアを変える自信がなくて、

逃げてばかりいたし、

過去を受け入れられずに、

ロックに隠し事をし続けた。


それなのに、アンタ達ときたら、

どうして、そんなに優しくあれるのだろう?


どうして、そんなに暖かいのだろう?


ギュッと、自らを抱きしめる手に力がこもった。


あの時の、ロックの温もりも、

ユアの眼差しも、

鮮明に覚えている。


覚えている、のに。


アンタ達は、揃いも揃って、

あたしの前から居なくなるのね。


思わず深い溜め息が唇から零れる。


ユアはあたし達を救うために、

ハートを持つ者と共に消えた。


ロックは、任務の途中に、

突如襲われて、消えた。


2人とも、生きている保障など、

何処にもないのだ…