心 ―ハジマリノウタ―






「メイ、あのな、

師匠を持つ事になったんだ」




「…え?」




メイの目が大きく見開かれる。


驚きと、悲しみ。


しかし、憤りは見られなかった。


やはり、メイも変わったのだ。




「強く、なるため、なんだよねぇ?

ユアを助けるため、なんでしょ」




もう昔のような、すがるような目をしたメイではないのだ。


少し、寂しくもあるが、

そんな彼女が誇らしくもあった。


強くなったのは、メイだ。


僕も強くならなくてはいけない。


僕が強くしっかりと頷くと、

メイも頷き返した。




「それなら、止めないよ。

言ったでしょぉ、ユアを助けたいんだって!

あの気持ちにウソはないんだからぁ」




ニッとメイは笑って見せると、

頑張ってね、と言った。


その笑顔は今までのメイよりも、

何倍も大人びて見えた。